冬の星空の思い出を自分なりに記事を作った
就労移行支援事業所の記事の感想
就労移行支援事業所で、新聞記事を書く練習として、プラネタリウムの記事ができた模様。
どんな出来かというと、記事を書くことに参加していなかった自分も、なかなかすごいなと思う記事に出来上がっていた。
プラネタリウムがどんなところだったかも詳しくかけていて、楽しく、きれいな映像が流れていた雰囲気も伝わった。施設も充実しているのがわかった。
最後に、冬の大六角形の見つけ方も説明がわかりやすかった。
ふと思った。
もし、自分がこの記事を書くことに参加していたら、どんなことを書いただろう?
自分だったら、多分このような記事をかいた
試しに書いてみた。
1作目は、大六角形にかかわる星座にまつわる話。
……だめだな。ただの知識をばらまいただけの文章になった。
2作目は作文のようにして、自分の過去について書いた。
大六角形にこだわりすぎて、書きたいことが書けない。
3作目。ここで大六角形から少し離れて、自分が中学時代によく見た星を書いた。
このほうが自分らしいし、メッセージ性もある。
知人に見せて、批評を頼んだ。
そうしたら、「時が中学で止まっている」との言葉が返ってきた。
確かにそれでは、面白くないよな。
そこで、書き上げた完成文がこれだ。
ハリーと一緒に見ていたオリオン座
冬の夜空は澄んでいて、中学時代に犬の散歩に行くと、いつも見ていた星座があります。
オリオン座です。
オリオン座のベテルギウスという赤い一等星と、リゲルという青白く輝く一等星を目印に、オリオン座を見つけていました。オリオン座しか知らなかった自分の、思い出の星です。
毎日学校でいじめにあっては、だれもいない夜の公園へ犬の散歩に行ってオリオン座を見ていました。辛さが消えるわけではないけど、いつも見つけていたのです。
あれから30年。今はもう、ハリーはいないけど、たまにオリオン座を見ます。自分は変わってしまいました。しかしオリオン座は相変わらず見え方が変わりません。
冬の大六角形も大昔から変わらず眩い一等星からできています。今と昔を思い返すのに思い出の星として眺めてみるのはいかがでしょう。
辛いだけではないはずです。
自分は、今と過去の対比と、変わらなかったところを書いて表すことができて、満足した。
文章には正解はないからむずかしい
しかし、だ。本当にこの文章で読者は読みたいと思うだろうか。
悩んだ。
ただの自己満足じゃないかって。
読んでもらいたいものを書くということは、共感できる部分が多くないと、読み手もなんとも思わないだろうって。
勝手に自己悲観した文章だとしたら、この文章はやはり失敗かもしれない。
書くことは楽しいばかりじゃない。泣くこともある。
ただ、自分のために書いた文章だとしたら、やや満足気味でもある。
飼っていた犬に支えられていたことも思い出した。
今は、昔と違って障害を負って、上手くいかないときが多い。
それでも昔よりは、少しは力を抜くことができるようになったと思う。
頑張りすぎの過去の自分から少し決別できたかもしれない。
などなど、過去と今の自分にいろいろ考えさせられることができる文章が書けた。
一番つらいのは、いまだにペットロスを引きずっていることに気づいたことだ。
書き終えた後、飼い犬を思い出してしまった。あんなに自分に寄り添ってくれたのは、なかなかいない。
自分のために書いた文章というのも、いいかもしれないと思った。